アパレル業界の不況の原因

アパレル業界が不況だと言われて久しいが。真の原因は何なんだろう?少し考えてみた。まず、どこのセレクトショップに入っても、同じようなモノが売られている。しかも、それはセレクトした商品ではなく、そのショップのオリジナルなのだ。どこかで買い付けて、それが在庫として残るより、売れそうなモノを自社で作った方がリスクが低いのか。何年も前から、こんな流れになっている。で、そのオリジナルがどこも似通っている。色んなお店が、同じようなモノを作っている。A店とB店の違いがよく分からない。売ってるモノもディスプレイもほぼ同じ。これではセレクトショップとは言えない。少数のセレクト商品でさえ、同じモノを扱っていたりする。これでは、そのお店に行く必要がない。近いから。たまたま立ち寄ったから。そういう「偶然」でしか売れない。それと、全体的にベーシックなモノが増えた。それが流行なのかもしれないが、それならユニクロやH&Mで充分だと思う人が多い。昔と違って、○○というブランドだからどうとか。そういう時代ではないのだ。見た目が変わらないなら、そりゃ安い方が良い。未だにベーシックな白いシャツを1万円とかで売っているお店もあるが。時代錯誤も甚だしいと思う。H&Mなら1,490円で買えるということを、今の若者ならみんな知っている。つまり、ベーシックで勝負しても勝てないのだ。それならセレクトかと言われると、それも大して売れるとは思えない。尖ったセレクトをすると、それを選ぶ客の数は減ってしまうし、数が少ないので、どうしても割高になってしまう。今の時代、服にそこまでお金をかける人の数は、劇的に減っている。セールもやり過ぎだ。早いうちから新商品を投入し、まだその時期が来てないのに、平気で30%〜70%引きで売ってしまう。それをみんな分かっているから、定価で買おうという気は起こらない。どこの家庭でも、服は大量に余っている。リサイクルショップには毎日のように着なくなった服が集まってくる。そんな状況で更に買ってくれというのが、もはや無理な話なのだ。どこに行っても同じような商品、こんにちは〜ばっかり連呼する店員。そういうのにもう辟易している。結論から言うと、アパレル商品をショップで売るというビジネスモデルはもう限界だと思う。どこか東京の店舗をアンテナショップとして一つだけ残し、後はネットで売る。そういうやり方にして、他の店舗は閉鎖するか他業種に転換した方が良いと思う。現に、雑貨や食品を扱うセレクトショップも増えてきた。無印良品の旗艦店では本をたくさん置いているし、TSUTAYAでは食材どころか家電まで売っている。人が集まっているお店は、こだわりなんて一切無く、人が好きそうなものやおもしろそうなものを揃えている。もしくはデザイン部門だけ残し、台湾や香港、インドネシアやタイを始めとしたアジア圏や、アフリカや南米のアパレルブランドの外注を小規模にやっていくのも良いと思う。あるいは、他業種のデザインを請け負うというのもおもしろい。病院や学校、ホテルや飲食店の制服、ロゴマーク等。今はデザイン会社がやっている仕事だが、アパレル会社でも出来るし、若い人の多い業種であれば、それだけで採用に有利に働く可能性もある。いずれにしても、もう服は売れない。お店もブランドも必要ない。10年くらい経つと、アパレル業界の規模は、もしかすると10分の1に減っているかもしれないが、もはや驚きはしない。「え?まだ服なんて買ってるの?」とか。そんなことを言われる時代も、すぐそこまで来ている気がする。

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